「相手を批評するときは」

3月1日から31日まで日本経済新聞に連載された、宗教学者の山折哲雄氏の「私の履歴書」がめっぽう面白い。
各回で語られる”覚醒”のエピソードを、まさに知が生まれる瞬間として読んだ。
さて、その連載から最も印象に残った言葉を一つだけ引用したい(3月23日付、連載第23回)。
山折氏自身の言葉ではなく、氏が鶴見俊輔から聞いた、という言葉だ。

「相手を批評するときは、まずおのれの背中に大刀をつき刺し、腹に出たきっ先で相手を突く」

書き言葉と話し言葉が限りなく近づいている今日、もっとも忘れられてしまった精神なのかもしれない。