田部井淳子さんの訃音を聞いて

登山家の田部井淳子さんが亡くなられた。享年77歳。以前にこのブログに書いたとおり、私が高校生だった16,7歳のときに、田部井さんの講演を聞く機会があった。以来、その活躍ぶりを遠くから眺めては「あんなふうになりたい」と憧れてきた。田部井さんの講演で聞いたこの言葉は、折々に思い返し、すぐにあきらめてしまいがちな自分をふるいたたせてきた。

女性ばかりのエベレスト登山隊を組織したときに、「私も行きたいわ。でも、○○があるから・・・」と行けない理由を言う人がたくさんいた。「でも、○○があるから」と言い訳するのは、本気でエベレストに登りたいと思っていないからです。

気がつけば、あの頃の田部井さんの年齢を私自身が超えてしまったことになる。エベレスト登頂はおろか、日常生活で出会う小さな山・谷に、いまだ四苦八苦している有り様だ。いつか、未来を担う世代の心に響く言葉を、何かひと言でも残せる日が来るだろうか。