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IoT・ドローンから「仕事の未来」まで

ここ半月の間に参加した2つのイベント(講演会)がたいへん印象深かったので、見聞きしたこと、考えたことを、備忘録として書いておきたい。

  • 1月29日 

日経主催の小池良次氏の講演会「2016年米IT・通信・メディア業界の展望~ドローン、IoT分野の日米ギャップ~」を聴講。CES 2016(ラスベガスで毎年開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショーの2016年版)の報告を中心とした、IT・通信の最先端についての講演だ。小池氏のCES報告は数年前に初めて聞き、そのときは吉本のライブみたいで笑い転げてしまった。今回もその語りは健在だった。CES会場のうち、これまでは中国・台湾製の周辺機器などを扱っていて主会場のおまけのような存在だったSandsコンベンションセンターという会場が、今年はネット&センサー、自動XXの嵐ですこぶる活況だったとか。小池氏いわく、“屋台村に500店くらい出展”。大企業ではぜったいに途中でつぶされているようなアイデアの嵐だったそうだ。
展示例としてあげていた中の、自走式の旅行用キャリーバック、というのが気に入った。小池氏は「鞄だけで7kgもあるのを、誰が買うのか?」と酷評していたが、自分で走ってくれて、そして持ち主をちゃんと見つけて待っていてくれる鞄なら、ぜひとも入手したいものだ。
なお、小池氏はいまドローンに注目していて、会社までつくってしまったという。小池氏のドローンに関する記事は、ご本人のサイトhttp://www.ryojikoike.com/ などで読める。
CES関連以外では、5G(4Gの次にくる、次世代モバイル通信規格)になったら何が変わるか、という話が興味深かった。5Gになると、ストレスなしでビデオのやりとりができるという。メールでのやりとりが面倒だから電話で、という人たちがライブビデオに移行する、というのが小池氏の見立てだ。そうなれば、在宅勤務、リモートワークもさらに加速されそうだ。

  • 2月12日 

石倉洋子さん主催の「Davosの経験を東京で(DEX)#34」に参加。今回はビズリーチ社長の南壮一郎さんがゲストで、テーマは “Future of Jobs in the midst of the Industrial Revolution(第四次産業革命が開く仕事の未来)”。スイスの今年のダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)で「第4次産業革命への対応」が全体テーマだったことをふまえている。
さて、DEX #34では、南さんにスイスのダボス会議に参加されての感想・得たものを話していただいたあと、小グループに分かれ、5年後・10年後に自分がどうなっていたいか(What do you want to be?)をディスカッションした。私たちのグループでは、フレクシビリティをキーワードに様々なアイデアがでた。ITの恩恵を最大限に活かして、場所・時間にとらわれない働き方、ワーク/旅、ワーク/ライフ、ワーク/学び、を自在にデザインしたい、etc. 一方で、常時接続でいつでもどこでも仕事ができてしまう弊害もあり、休日はメールを見たくない、という意見も。(文字のメールならまだいいが、上司からのライブビデオだったりしたら!!) IoT時代には、電波の届かない場所の価値が上がり、誰からも見つけられないですごす時間、というのが究極の贅沢になるかもしれない。

なお、石倉さんは、ダボス会議直前にリリースされた世界経済フォーラム(WEF)のレポート「The Future of Jobs]」のとりまとめメンバーでもある。このサイト
www.weforum.org

から英文サマリーおよび全文が読めるが、石倉さんがそれとは別に日本語のサマリーを書かれている。一部引用させていただく。
「2020年までに仕事の必要スキルの平均3分の1は、新しいものに置き換わる。説得力、Emotional Intelligence、人に教えるスキルなどのソーシャル・スキルの方が、プログラミングや機械の操作など幅の狭いテクニカル・スキルより需要が高まり、両者は補完関係をなす。」
「説得力」というのは、私自身の仕事にもおおいに関係する。このサマリーを読んで、「変化は怖れるに足りず。かえってチャンスが多い」と感じた。皆さんはどう感じるだろうか?