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500円!5%?それなら私にもできるかも。―「第26回 ダボスの経験を東京で」

5月22日、石倉洋子さんが主催している「第26回 ダボスの経験を東京で」イベントに参加しました。このイベントに参加するのは2回目。すべて「英語」(ただし、懇親会をのぞく)なので、初回は緊張しましたが、今回は2回目ということもあり、少しリラックスして楽しむことができました(石倉さんご自身のブログに、さっそく速報)が上がっています。

イベントの冒頭でまず、石倉さんから、4月後半から5月にかけてのご自身の活動の報告がありました。世界経済フォーラム東アジア会議(ジャカルタ)について。続いて、5月初めのニューヨークでの、Women Corporate Directors(WCD)の世界大会、さらには、ニューヨークから直接向かったバリ島での会合の様子についても報告がありました。 

そのあと、ゲストである松崎勉さん(ハーマン・ミラー日本の社長であり、プロボノとして石巻工房http://ishinomaki-lab.org/の立ち上げに尽力)と、ココナラ(http://coconala.com/)の代表、南章行さんのプレゼンテーションがありました。
松崎さんがまず教えてくださったのは、東日本大震災後、「同情」をモチベーションとしたボランティアは、震災直後から右肩下がりに減り続けているが、コミュニティの再生を目的としたプロボノは逆に増え続けている、ということ。そうした現状の説明のあと、松崎さん自身が、事業戦略の専門家として、石巻工房の立ち上げ、事業としての運営に参画されてきたようすが具体的に語られました。工房の家具のデザインやマーケティングには、ハーマン・ミラー社のデザイナーその他、それぞれ専門家がまさに「プロボノ」として参加しているとのことで、石巻工房のシンプルで洗練されたデザインの由来がよくわかりました(グッドデザイン賞も受賞)。

ココナラの南章行さんのお話でまずおもしろかったのは、そもそも「二枚目の名刺」というNPOを先に運営されていて、その後、クラウドワーキングのマッチングサイトである、「ココナラ」のビジネスを創業された点です(その逆の順序で開始する場合が多いと思っていたので)。
そして、自分の得意な分野なスキルを“出品”し、お客さんを見つける、という方式のココナラの紹介があったのですが、そこで出費されているスキルの多彩さ(コピーライティング、プレゼンプラン、詩をつくる、占い、etc.)に驚くとともに、エントリーポイントは一律「500円」という点が、出す側にとっても買う側にとっても受け入れられやすいのだろう、と思いました。
 いくつかの事例が紹介されました。たとえば、ココナラに翻訳のスキルを売り出した方(たしか台湾の方)。ココナラでの経験で、どういうマーケットで売れるのか、ということがわかって、その後、本格的にビジネス展開し、日本にとどまらず、アジア数カ国に支店を出すまでになったそうです。こうした例を聞いて、「ゼロ→1」の方法、つまり最初のお客さんを見つける上で、ココナラを利用するのは大変有望ではないかと思いました。

お二人のプレゼンのあと、参加者皆が5〜6人のグループにわかれてのエクササイズとなりました。自分のスキルを紙に書き出し、それをもとに、みんなでディスカッションする、というものです。私のいたグループでは、皆さんそれぞれ、ご自身のお仕事とは別に、実にユニークなスキルをお持ちでした。さっそく「このスキル、買います!」とマーケットが成立したり、「こういう形にしたら売れるのでは?」など、さまざまなアイデアの交換ができました。

その後、全体で、それぞれのグループでどんなことが話し合われたかや感想の共有がありました。石倉さんが、自分の慣れ親しんだ狭い世界から出て、違う場所、違うマーケットにいけば、自らのスキルもユニークになる可能性がある、といったまとめを最後にされて、2時間ちょっとの会が終了しました。

前回は懇親会には出ずに失礼したのですが、今回は懇親会にも出て、そこでもさまざまな意見交換ができ、いろいろな方と知り合うことができました(今度は、「日本語」で!)。ゲストの松崎さんからは、「時間のかけかたとしては、現在は本業が95%でプロボノが5%くらいです」と伺うことができました。「あっ、5%なら私にもできるかも」と思ったと同時に「どの専門性でボランティアすると短時間で一番役に立てるのか、という発想転換が必要」と気づかされました。
懇親会まで入れて3時間でしたが、それがあっという間に感じられるような、中味の濃い、得るもの多い会でした。