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ギャップタームに思う

 大学の9月入学検討が本格的に始まった。そして9月入学と合わせて議論されているのが、高校を3月末に卒業してから大学に9月に入るまでの半年を、「ギャップターム」として、積極的に位置づけようというもの。  
 グローバルスタンダードに合わせた9月入学の検討というのは必然と思うし、「ギャップターム」も、「大人」の目からみると、「大学に入る前にボランティアをしたり海外に行ったり見聞を広めるのはいいことだよね」となりがちだ。私自身も、40半ばの現在の目からみると、若い時期にそういう体験も必要だよね、と思ってしまいがちだ。
 でも、自分の18の頃を振り返ってみると、おそらく当時だったら、「半年待たされるのは勘弁してほしい」と思ったのではないか。当時は、「大学をなるべく早く終えて、1日も早く社会に出たい」と思っていたので。
 9月入学の大学が出てくることには賛成だけれども、昔の旧制中学が4年、5年の両年で旧制高校を受験できたように、高校2年終わりに受験して、受かれば高校3年の9月から大学に入学できるという、「飛び級」も合わせて検討したほうがいいのではないか。
 そして、「ギャップターム」「ギャップイヤー」は、木下茂雄さんが書かれているように、むしろ社会人において、企業社会においてもっと真剣に検討されるべきなのではないか。かつて、大学の先生から、「サバティカルで1年海外の大学で研究してくる」といったお話を聞いて、たいへん素晴らしい制度だと思った記憶がある。学生生活は短いが、社会人生活はうんと長い。その長い社会人生活においてこそ、ギャップタームやサバティカルが必要だと思うのだ。