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借り物でない言葉で

言葉 リーダーシップ

昨日(3月2日)、グリー社長の田中良和さんの講演(「グリーのグローバル戦略を語る」@東洋経済新報社)を聞きにいった。34歳とまだ若いけれど、ネットの世界のドッグイヤー(7倍速)で単純計算すると、2004年の創業以来の7年は、50年にも匹敵する。さりげなく語られる言葉は、ご自身の苛烈な体験を通ってきた言葉であり、借り物でない一つ一つの言葉に深く納得させられた。以下に、「田中語録」のいくつかをご紹介したい。

  • 「ユニークなことをやりたい」という若い人には、「孤独な人生を歩むことになるよ」と言うようにしている。新しいことをやる、というのは、全員に否定されることをやる、ということ。
  • 戦略で他社を出し抜こうと思っても、結果的に他社と同じ戦略になってしまうことはよくある(もともとは楽天・三木谷さんから直接聞いた言葉だそうだ)。そうしたときに、どれだけ日々のオペレーション・エクセレンスを追求するかにかかっている。伸びている会社は、それができている会社であるし、グリーでもそれを追求している。
  • 海外展開はどの国を重点に、という質問に対して)どの国から頑張るかという質問自体がナンセンス。何語に訳すか、という質問だったら意味をなすが。インターネットの世界は、そもそも地球を分けないという発想。
  • (どんなグローバル人材を採用したいか、という質問に対して)たとえば、フェイスブックでこれから10億になろうとするコミュニティを運営するなんてことは、誰もやったことがない。そのような、正解がない、誰もやったことがないことに挑戦できるメンタリティをもった人を採用したい。
  • 会社を成長させる、ということは、自分の好きなウェブサービスをつくる、というのだけではすまない。やりたいことをやるだけでなく、成すべきことを成すのも仕事。だから、「何がこの会社にとって今いちばんいいことなのか」を常に考え続けている。

 グリーを立ち上げて、睡眠時間を削って一人で回していた頃には、「夜眠くならないように、晩御飯には冷たいコンビニのおにぎりしか食べない日が1年くらい続いた」という。同じことをやったからと言ってすべての人が成功するわけではないが、成功する人には、やはりそれだけの理由があるのだと思う。