編集と企業コミュニケーション

「編集者っていったい何をする人なんですか?」と尋ねられて、一瞬答えに窮したことがあります。当時は出版社の書籍編集者だったのですが、たしかに著者がいて、本の印刷や製本をする人、文字の校正者、デザイナーがいれば、本は出来てしまいそうな感じもします。
 いやいや、編集者というのはですね…と、その場では、しどろもどろに説明したのですが、その後もずっと頭の片隅にあって、「編集」の本質とは何か、ということを考え続けています。編集者の数だけ「編集」の定義はあると思いますが、私の現在の定義は、

編集とは、「混沌としたものに目鼻立ちを与えること」。
編集とは、「良いところを見つける技術」。
編集とは、「わかりやすく伝える技術」。
編集の目的は、人の心を動かすこと。

というものです。(11月3日に、1つ追加しました。)
「編集」とは何か?ということを考え始めてから、「編集」という技術は、人と人が存在するところには、必ず必要なコミュニケーション・スキルではないかと思うようになりました。とりわけ、人と人が多数集まる組織である企業の中において、そして、企業からお客様や社会への情報発信において、要となるスキルが「編集」なのではないかと考えています。
 前置きが長くなりましたが、私と同様に出版社の書籍編集者を経て、その後、「編集」と「コミュニケーション」の領域で仕事をしている二人の女性(三田真美さん、林正愛さん)と一緒に、企業コミュニケーションに関わる方を対象としたセミナー・ワークショップを開催することになりました。
 三田真美(みた・まみ)さんは、日経BP社にて『カリスマ体育教師の常勝教育』や『社会起業家という仕事』『ザ・サーチ』などのヒット作や、企業のブランディングに関わる話題作を多数手がけられ、その後、独立されました。
 林正愛(りん・じょんえ)さんは、当ブログにも時々登場いただいていますが、英国系航空会社で勤務された後、中央経済社日本経済新聞社にて書籍の編集に携わり、現在はアマプロ株式会社代表取締役として活躍されています。
 ご関心ある方は、弊社(アテナ・ブレインズ)ホームページの、contacts欄のフォームから詳細をお問い合わせください。

テーマ:「企業コミュニケーションに必要な編集センス」
日時:2010年11月24日(水)18:45〜20:00
会場:東京都内(港区)の会議室
対象:企業の広報やマーケティング、経営企画など、社外・社内を含めた企業コミュニケーションに関わっていらっしゃる方
プレゼンター:三田真美(編集者)、林正愛(アマプロ株式会社)、福田恭子(アテナ・ブレインズ)
参加費:無料
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 情報があふれる現代において、ビジネスの現場で情報をどのように整理し、どのようにつき合っていくのかはとても重要で、その際に「編集センス」は欠かせなくなっています。企業コミュニケーションに関わる人がどのように「編集センス」を磨いたらいいのか、編集に長年携わってきた私たちが、いろいろな事例を交えながら、何かヒントとなることをご紹介できればと考えています。また、みなさまとのディスカッションのなかかから、こちらもヒントを頂ければと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。