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夢を実現する方法(ラリー・ペイジの場合)

言葉 リーダーシップ

グーグル社のオフィシャル・サイトに、今年5月2日のミシガン大学卒業式でのラリー・ペイジ(グーグル共同創業者)のスピーチが掲載されている。ペイジ自身もミシガン大学の学部卒業生(コンピュータ・エンジニアリング専攻)であり、父母もミシガン大学関係者である。
そのスピーチの中ほど、夢の実現について語っている部分が興味深い。「夢を追うこと、もっと正確には、夢を実現する方法の見つけ方」(I have a story about following dreams. Or maybe more accurately, it's a story about finding a path to make those dreams real.)について、ペイジは以下のように語る。

Well, I had one of those dreams when I was 23. When I suddenly woke up, I was thinking: what if we could download the whole web, and just keep the links and... I grabbed a pen and started writing! Sometimes it is important to wake up and stop dreaming. I spent the middle of that night scribbling out the details and convincing myself it would work. Soon after, I told my advisor, Terry Winograd, it would take a couple of weeks to download the web -- he nodded knowingly, fully aware it would take much longer but wise enough to not tell me. The optimism of youth is often underrated! Amazingly, I had no thought of building a search engine. The idea wasn't even on the radar. But, much later we happened upon a better way of ranking webpages to make a really great search engine, and Google was born. When a really great dream shows up, grab it!

「23歳のとき(注:1973年生まれなので、1996年)こんな夢を見ました。『もしすべてのウェブをダウンロードして、そのリンクを保っておくことが出来たら・・・』。それで目覚めて、ペンをもって、メモし始めました。真夜中に細かい部分まで一気に書き、それが動く(work)ということを確信しました。そのあと、アドバイザーのTerry Winogradに、ウェブをダウンロードするのに数週間かかるだろうと話すと、彼は、もっともだというふうに頷きました。本当は彼は、それよりはるかに時間がかかるということを知っていたのです。でも彼は賢明だったので、そのとき僕にそれを言いませんでした。若さゆえのオプティミズムというのは、普通思われている以上に重要なのです! そのときには、サーチエンジンをつくることは思いつきませんでしたが、ずっとあとになって、僕たちは本当に優れたサーチエンジンをつくるための、ウェブページをランキングするもっと良い方法を思いつきました。それで、グーグルが誕生したのです。本当にすごい夢が姿を現したときは、つかまえなくちゃいけない!」

When I was here at Michigan, I had actually been taught how to make dreams real! I know it sounds funny, but that is what I learned in a summer camp converted into a training program called Leadershape. Their slogan is to have a "healthy disregard for the impossible". That program encouraged me to pursue a crazy idea at the time.....

「僕はこのミシガン大学で、『夢を実現する方法』について教わったことがあるのです。サマー・キャンプでのLeadershape(リーダー養成)というプログラムにおいて。そこでのスローガンは、"healthy disregard for the impossible"(不可能についての健全な無関心)というものでした。そのプログラムは、そのときの僕のcrazy idea を追究するのに実際に役立ちました。」

I think it is often easier to make progress on mega-ambitious dreams. I know that sounds completely nuts. But, since no one else is crazy enough to do it, you have little competition.

「途方もない夢を実現へとすすめることは、けっこうたやすいのです。まさか、と思うかもしれませんが、ほかの誰もが『そんなcrazyなことはできない』と思うアイデアであれば、競争相手はほとんどいないということになります。」


「不可能についての健全な無関心」(healthy disregard for the impossible)。他の人が「そんなバカな」と言うものほど巨大な可能性を秘めている。――こんなメッセージの詰まったラリー・ページのスピーチは、創造、イノベーションについて、計り知れないヒントをもたらしてくれる。と同時に、大学の「リーダー養成」プログラムで、”夢”を実現する(不可能を可能にする)方法について教える、ということにも、新鮮な驚きを感じるのである。