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理想主義と現実主義

一昨日のエントリに続いて、オバマ演説関連。4月5日にオバマ大統領がプラハで「核兵器なき世界」に言及する演説を行ったと、いろいろな報道機関が伝えている(たとえば、ニューヨークタイムズ)。

まもなく、whitehouse.govに全文があがると思うので、それをふまえて改めて「どのような言葉で語ったか」に関してとりあげようと思うが、その前に、リーダーの「理想主義と現実主義」に関してメモしておきたい。
私は人間を観察するとき(とくにリーダーや言論人を観察するとき)に、下の図のような4象限をイメージすることが多い。あくまで私論だが、リーダーに不可欠な要素は、オプティミズムだと思う(ペシミズムが許されるのは評論家)。それを前提として、「理想主義」が勝っているタイプと、「現実主義」が勝っているタイプの、二つのタイプのリーダーがいるように感じる。

ビジネス・リーダーにおいては、達成できない目標ばかり掲げているわけにはいかないから、必然的に「オプティミスト・リアリスト」タイプが多くなるであろう(しかし、「リアリスト」ビジネス・リーダーでも、ビジョンを持っていることはもちろん必要である)。
政治家においては、「リアリスト(現実主義者)」「アイデアリスト(理想主義者)」の両タイプがいるように思われる。一人の政治家でも、政権をとる前は理想主義的であったのが、政権をとってからは、現実主義的になる、ということがよく見られる。オバマ大統領については、今までのところ、「理想主義(ビジョン)」と「現実主義(実行力)」が、ほどよくミックスしているように思われる。
なお、リアリズム=性悪説(アイデアリズム=性善説)という見方もあるが、私自身は、リアリズムというのは、性悪説というよりは性弱説、「人間は弱いものだ、本来なまけものだ」という前提に基づいていると考える。放っておくと「水は低きに流れ、人は易きにつく」。そこで、「優先順位」を決めたり、「実務的手順」をきちんと決めながら進んでいくことが必要になるのである。