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講演の上手な人

講演の上手な人は、決して聴衆を見下げるような話し方をしない。その正反対のことをする。聴衆が自分と同じ世界に生きていると感じるように気を配り、彼らの関心と知性に敬意を表する。しかも、これを初めの挨拶の数秒間でやってのけ、終始、聴衆の心を掴んで離さない。
――キングスレイ・ウォード『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』城山三郎訳、新潮文庫、p.139)

講演の上手な人は話しながら知る術を心得ていて、その最良の方法のひとつとして、自分の考えを述べたあとで質疑応答の時間をもつ。
(p.140)

その具体例を、毎週のようにwhitehouse.govで読んだり、同サイト上のビデオで視聴したりすることができる。
たとえば、直近では、4月3日のストラスブールでのオバマ演説と質疑応答。スクリプトを読むだけで、applause(拍手喝采)が聞こえてくる思いがする、聴衆との一体感あふれるスピーチだ。
一部分だけ切り取ってみても、2と3の、見事な列挙法が使われている。

Strasbourg has been known throughout history as a city at the crossroads. Over thousands of years, you straddled many kingdoms and many cultures. Two rivers are joined here. Two religions have flourished in your churches. Three languages comprise an ancient oath that bears the city's name. You served as a center of industry and commerce, a seat of government and education, where Goethe studied and Pasteur taught and Gutenberg imagined his printing press.

ゲーテが学び、パスツールが教え、グーテンベルク活版印刷を構想した」町、ストラスブール
私自身も、いつか訪れてみたい気がする。