小さな希望の光をつなぐ(安藤忠雄)

とにかく最初から思うようにいかないことばかり、何かを仕掛けても、大抵は失敗に終わった。
それでも残りのわずかな可能性にかけて、ひたすら影の中を歩き、一つ掴まえたら、またその次を目指して歩き出し――そうして小さな希望の光をつないで、必死で生きてきた人生だった。(・・・)
だから、仮に私のキャリアの中に何かを見つけるとしても、それはすぐれた芸術的資質といったものではない。あるとすれば、それは、厳しい現実に直面しても、決してあきらめずに、強かに生き抜こうとする、生来のしぶとさなのだと思う。(p.381)
――安藤忠雄『建築家安藤忠雄』(新潮社)

建築家 安藤忠雄

建築家 安藤忠雄