コミュニケーション

「Talk, Inc.」を読む

仕事柄、企業コミュニケーション関係の本に目を通すようにしているが、そうした中で、最近、非常にインスパイアされる本に出合ったのでご紹介したい。 タイトルは「Talk, Inc.」。著者は2人で、1人は、ハーバード・ビジネス・スクール教授で組織行動が専門…

プロフェッショナルとして、あるいは「いい人をやめる」

最近、自分の最も大切にしている価値観が、「プロフェッショナリズム」である、ということに気がつき、その視点で見渡して見ると、諸々腑に落ちることが多いので、少し書いてみたいと思います。しばらく前に、ある分野のプロフェショナルになろうとしている…

東日本大震災・海外報道の舞台裏

昨日(6月3日)、「東日本大震災・海外報道の舞台裏〜外国メディアは日本をどのように報道したのか〜」と題されたセミナーに行ってきました。講師は、Eric Johnston記者。The Japan Timesの大阪支局次長で、日本で20年間取材を行っているという方です。モデレ…

美しく雄弁な言語、手話

今日は、私が「コミュニケーションの達人」として尊敬している松森果林さんのブログをご紹介したいと思います。松森さんは、「松森果林のUD劇場〜聞こえない世界に移住して」というブログのタイトルが示すように、中途失聴者で、現在は、元気な坊や(手話の…

緊急時の情報発信のポイント

言葉に関する仕事(企業や個人のメッセージ発信の支援)をしているので、その立場から、緊急時の情報発信のポイントをまとめておきます。 (1)正確な情報を伝える。事実を伝える。(「いつ」「どこで」「何が」起きたか。数字・数量。連絡だけなのか、行動を…

「わかりやすさ」がなぜ大事なのか

以前にも書いたことがありますが、私は、編集の役割の一つは、「わかりやすく伝えること」だと思っています。「わかりやすさ」というのは、読み手や、聞き手の中にいるであろう、予備知識がない人に対しての敬意の現れであり、「伝える」ということが本質的…

ダイヤモンドかダイアモンドか

一昨日の、校正・誤植にまつわるネタが好評だったので、懲りずに昔話をまた書きます。 私は、独立する以前に二つの会社を経験しているのですが、一つ目は新聞社の出版部門で、経済関係に強い版元でした。二つ目は書籍専門の出版社で、どちらかというと人文書…

なぜ自分の誤植はなかなか見つからないのか

今度、校正をテーマとしたセミナーをすることになったので、このところ、書籍編集者時代の校正にまつわる諸々を思い出しています。せっかく思い出したので、このブログに、何回かに分けて書いておきたいと思います。 私が新聞社に就職し、出版部門に配属にな…

セミナーご報告

3日遅れのご報告となりましたが、24日の合同セミナー・ワークショップ「企業コミュニケーションに必要な編集センス」は、主宰者3人とも初めてということもあって、トタバタした面もあったのですが、おかげさまで、会場のお客様の温かい支援のもと、無事終了…

本所から世界へ:ある町工場のストーリー

先週金曜日(11月12日)、関満博さん(一橋大商学部教授)がコーディネーターをつとめる、「フォーラム・イン・すみだ2010」というフォーラムを聴講してきた。スカイツリーもできて、いま盛り上がりつつある墨田区だが、一時期は町工場の廃業があいつぎ、「日…

3行メールか2文字リプライか

以前に、このブログで 忙しい方であればあるほど、メールのご返事をいただくのが早く、ぴりっとした単文(3行くらい)で書かれていることが多い。 と書いたことがあるが、「3行メール」(3 sentence emails)がはやっているようだ(TechCrunch)。 ここには、…

物語を語れる強さ

先日ご紹介したミシガン大学でのオバマ演説は、改めて読み返すと、一点の曇りもない「アメリカン・デモクラシー」論である。アメリカの強さは、そうした「物語」を心から信じて力強い言葉で語れることにある。 ときに、ヨーロッパや日本のインテリからはナイ…

15年前と現在と15年後

15年ほど前に、「テレワーク研究会」という研究会の、ユーレイ会員だったことがある。ユーレイ会員という意味は、会合に2回くらいしか参加せずに、あとはニュースレターを送ってもらうだけだったので(所属した期間もたしか2年くらい)。当時「テレワーク」…

言い続けること、最大公約数と最小公倍数

今日おじゃました先で、「言葉」「コミュニケーション」をめぐって、最近考えていることについてお話をさせていただいた。質問をいただいて、その場では漠とした答え方しかできなかったことなどもあり、このテーマについて考えを巡らせながら帰ってきた。そ…

心理学by本田宗一郎

私が十代の頃、自動車の修理をやっていてはじめてわかったのは、自動車の修理という仕事は、単に自動車をなおすだけではだめなのだということだった。そこに心理的要素がなければならぬということに気がついたのである。 車をこわしたお客さんは、修理工場へ…

スマート・トーク・トラップ

・・・コミュニケーションの基本は「共感」です。(中略)しかし、先ほども述べたように、一方では人間の性として、他者批判は根っからの習性のようになっています。また左脳が先行しがちな現代社会では「スマート・トーク・トラップ」(smart talk trap:能弁の…

第三の場所

・・・それは、レイ・オルデンバーグが提唱した「サードプレイス(第三の場所)」という概念です。 「サードプレイス」とは家(必要不可欠な第一の場所)と職場(必要不可欠な第二の場所)に加え、都市に暮らす人々にとっての「必要不可欠な第三の場所」を意味…

メールの常識?非常識!?その2

一昨日、知人二人(Aさん、Bさん)と食事をしていたときのこと。以前と同様、やはり「メールの書き方」が話題になった(以前とは別の方たちだったにもかかわらず)。 「なぜメールだと、争いがエスカレートしやすいのか」という古典的テーマについて話した…

ツアー・コンダクター的仕事術

人は迷わされるのが嫌いです。・・・これは町を歩いているときのような物理的空間の中で迷う場合だけではなく、説明を聞くときも同じです。・・・あなたが説明をする時も、聞き手にこんな不快感を与えないように配慮することが大切です。ちょうど団体旅行の添乗員…

モノが言葉を引き出す

「私はコミュニケーションが苦手です」「人見知りします」という人はかなり多い。かく言う私も、コミュニケーションはけっして得意ではない。大勢の前で話をするようなときには、足がガクガクしたりする。 そんな私が、内気な人に勧めているのは、「モノ」を…

メールの常識?非常識!?

For Net Geners, e-mail is so yesterday.(...)It was also seen as a more formal method of communication. ――Don Tapscott "Grown up Digital" p.46 しばらく前の話であるが、旧知の年長者と話をしていて、私がメールの常識だと思っていたことが、実はそ…